みんなのクレジットで不正?金融庁に行政処分勧告。匿名組合のリスク
インターネットを利用してお金の融資を行うというサービスであるソーシャルレンディング。最近では、アフィリエイト広告も活発にやっているようでブログなどで儲かるとして取り上げられていることが増えていますね。
そしてその矢先に不正があったのではないかという疑惑がクローズアップされています。
関係者によりますと、みんなのクレジットはこの1年で集めた40億円を超える資金の多くを融資先と説明していた業種ではなく、自社のグループ企業に貸し出していたということです。証券取引等監視委員会はこうした行為が金融商品取引法に違反するとして、近く行政処分を行うよう金融庁に勧告する方針です。
ソーシャルレンディングの仲介会社は、貸金業法の規制で具体的な融資先の企業名を明らかにできないため、業種や地域などを示して資金を集めていますが、金融の専門家などからは、こうしたことが投資家のリスクにつながっているのではないかと指摘する声も上がっています。
NHKニュース:説明と異なる融資先に資金を貸し出しか 行政処分勧告へ
これ、サラッと報道してるけど結構ひどくないですか。
自社グループに融資といえば一応は仕事してる(?)と思うかもしれませんが、投資家から集めたお金を右のポッケから左のポッケに移しただけと違うんですかね……。
返済見込みがあればいいけど……。
ソーシャルレンディングについては、アフィブログとかアフィサイトで儲かる儲かる的な話が盛んで、リスクでかいんじゃないの?って意見はあまり表に出てこなかったような気がしますね。
かいつまんで説明すると問題は3点。
1)今の低金利でそんな資金調達しかできない会社に融資できる?怖くね?
2)匿名組合って投資した人でも外からは何してるかわかんないのよ。大丈夫?
3)そんな秘匿性が高い運用を背景もはっきりしてない会社信じていいの?
ってことです。今回の案件はこのリスクの②③がそのまんま顕在化してきたといえる話といえそうです。
ソーシャルレンディングはこのまま廃れるか
いずれにしても、外部からの透明性をもっと高める施策をしない限りは、難しいんじゃないかなと思います。マジで。
他の業者ならいいって話でもないと思いますよ。構造的に問題があります。
以上です。