証券会社でポイント目的で投資をするのはどこまで許される?
最近、投資をする時にポイント還元がされるサービスが増えていますね。
大きなところでいうと、この二つが代表的なところです。
どちらも投資商品の購入で1%~2%分のポイントが貰えるようになっています。
ポイント目的の投資は許されるのか?
気になっているのはこれです。だって、どっちも上手くやればメチャクチャ儲かりますよ。
楽天証券×楽天カードの場合
楽天カード決済で月額5万円までの投資が可能。1%分の楽天ポイント還元。
- eMAXISSlim国内債券インデックス
- たわらノーロード 国内債券
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
この辺りの投資信託を買う設定にしておけば、ほとんど値動き無いはず。なので楽天カードで購入して即売りすれば、負けても数円~数十円の損のはず(もちろん勝つことだってある)。
これで5万円の1%(500円)が手に入るならちょろいよね。詳しいやり方は以下の記事を参照ください。
LINEスマート投資×LINE Payの場合
こっちはもっとえげつない。でもちょいリスクあるかな。
こちらは毎週10万円まで投資できるロボアド運用サービス。投資は株3、債券6、その他1くらいの運用なのでミドルリスク運用くらい。
で、週10万円まで投資可能、なので月に40万円ですね。
こちらはLINE Payで決済するという形で投資資金がやり取りされて、普通にポイント還元されます。LINE Payのポイント還元は月間の取引額で変わるけど、10万円以上の決済で2%になります。LINEスマート投資だと10万円×4本までいけるので余裕でクリアできますよね。
で、この運用だと40万ちょい(あるいはもっと少なくても)の資金があれば売り買いを繰り返すことで毎週2%(2000ポイント)がもらえるというような計算になります。
詳しくは以下の記事がわかりやすいです。
で、どこまでやんちゃしていいのか問題
きになるのが、どこまでヤンチャしていいのかですよね。
買付をして即売りしてポイントだけもらうみたいな投資がいいのか?悪いのか?そりゃよくはないでしょうけど。
楽天証券のケース
楽天証券については、楽天カードの規約がちょっと気になります。楽天カードは途上与信(利用中の利用状況のチェック)が結構厳しいことで知られています。
当然、クレジットカードの枠の現金化にも厳しいです。投信を買ってすぐに売却するみたいな流れは現金化に近いといわれちゃうかもしれません。
会員は、現金化を目的として商品・サービス等の購入等にクレジットカードご利用可能枠を利用することはできないものとします。
LINEスマート投資のケース
LINEスマート投資についてはLINE Payになります。ただ、こっちはクレジットカード(楽天カード)のような後払いではなく、先払い(チャージ式)なので現金化に該当するような規約違反にはならないはず。
ただ、LINEスマート投資を提供しているFolioの約款には以下のような記述があります。
(第25条)
2 当社は、次に掲げる事項のいずれかに該当する場合には、お客様に通知することなく、お客様の本サービスの利用につき、当社が必要と認める範囲で中止又は制限することがあります。当社は当該中止又は制限の理由につき開示できない場合があります。1)当社が、お客様が本サービスの利用において通常の範囲を逸脱し過度の利用を行うものと判断した場合
・・・
6)その他お客様による本サービスの利用が不適当であると当社が判断した場合。
こうした頻繁な売買は上記の規約に違反するというように読み取れます。
たとえば、毎週10万円の投資をするけど、すぐに売却し、その翌週にはまた10万円分買うみたいな運用は通常の範囲を逸脱しているといわれてもおかしくなさそうです。
やるのはいいけどほどほどに
ということになりますね。個人的にはアカウントを大切にするなら、最低でも1カ月~2カ月くらいはポジションを維持するほうがいいと思います。
そんな感じです。
ちなみに、楽天カード×楽天証券はやっていましたが、LINEスマート投資については今日知りまして、さっそく口座開設の手続きをしています。