個人型確定拠出年金(iDeCo)に地銀がまったくやる気を出していない件
2017年は個人型確定拠出年金についての加入条件の緩和などもあって、こぞって金融機関が取り組みを始めています。
特にネット系だとSBI証券と楽天証券がかなり頑張っているみたいです。実際のところ、コスパを考えたらこの二社くらいしか今のところ選択肢はないです。
ところで、われらが福岡の地方銀行である福岡銀行や西日本シティ銀行も同様に個人型確定拠出年金をやっています。ただ、支店に行ってもチラシとかは特においていないんですね。この辺りはどうやって訴求しているのか少し謎です。
もちろん、ホームページはあります。
恋するiDeCo(個人型確定拠出年金) | ためる・ふやす | 西日本シティ銀行
※西日本シティ銀行はリンクカードにできなかった……。
でも、やっぱりスペックが悪いんですよ。
なにより手数料が高い
福岡銀行:599円(月額)
西日本シティ銀行:487円(月額)
楽天証券:167円(月額)
こうやって比べるとかなりの差があります。最安値の楽天証券と比較すると年間で約4000円~5000円くらいの手数料の差が出てきます。
ちなみに加入対象緩和でiDeCoを利用できるようになった公務員や企業年金があるサラリーマンの場合、年間で払える掛け金は144,000円なので3.5%近い差がでることになります。
普通に考えると、数年間はマイナス運用を覚悟しないとダメですね。
扱っている商品もクソ度高め
個人型確定拠出年金は投資信託での運用が基本になります。というわけで商品比較がやりやすいインデックスファンド(株価指数に連動するファンド)でみていきましょう。
以下は扱っているファンドの信託報酬という年間コストです。
福岡銀行
DC・ダイワ・ストックインデックス225:0.5616%
楽天証券
たわらノーロード 日経225:0.2106%
ここでもお高いですね。倍以上差がありますよ。ちなみに信託報酬の半分はそれぞれの証券会社に報酬として入るようになっています。信託報酬が高いファンドのほうが、それを売る銀行は儲かる仕組みになっています。
一方で投資家サイドからすれば毎月の手数料に加えてこうした信託報酬のコストがかかるわけで、できるだけ下げていただくほうが投資効率は上がるわけです。
投資信託の手数料については下記サイトがわかりやすいです。
まあ、福銀や西日本シティの話を書きましたが別にこの二行が極端に悪いってわけじゃないです。他の銀行も五十百歩なんですが、やっぱり頑張ってほしいところです……。