2017年は個人型確定拠出年金(iDeCo)元年!加入可能な人が大幅増
2017年より、専業主婦・公務員・企業年金のあるサラリーマンも個人型確定拠出年金に加入することができるようになりました。これで20歳以上の人であれば個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入することができます。
昨年、一昨年あたりから個人型確定拠出年金の節税効果やメリットが広く歌われるようになりましたが、今年はさらに個人型確定拠出年金まわりについて盛り上がりそうですね。
おさらい。個人型確定拠出年金とは何か?
個人が任意で加入することができる付加的な年金です。
国民年金や厚生年金とは違って任意です。なので加入するしないは自由です。
2016年までは加入できる人は「自営業者」「一部のサラリーマン」だけでしたが、2017年からは加入者が大幅に拡大しました。
大きな特徴は
・掛け金が全額所得控除(所得税・住民税が安くなる)
・運用益が非課税
・年金・退職金として受け取るときも税制上の優遇
といったことがあります。投資関連の非課税制度であるNISAよりも節税効果は高いです。
一方のデメリットとしては
・60歳までは出金できない
・利用には手数料がかかる
といったことでしょう。特に掛け金が少額の場合は手数料負けするリスクも考えておく必要があります
2017年の対象者拡大でどう動くべきか?
2017年以降にiDeCoに加入できるようになる人たちはどう動くべきでしょうか。
タイプ別に考えてみましょう。
専業主婦
そもそも所得がないので個人型確定拠出年金の大きなメリットの所得控除が活かせないというデメリットがあります。
公務員・企業年金のあるサラリーマン
掛金上限が小さいのがデメリットです。企業年金のあるサラリーマンと公務員の掛け金上限額は年14.4万円までとなっています。
そのため、定額でかかる手数料を考えると少しメリットが小さいかもしれません。
また、公務員や企業年金のあるサラリーマンは「退職金」があるため、個人型確定拠出年金の出口である受け取り時の税制面でのメリットが小さくなる可能性があります。
この辺りも考えて加入すべきかどうかを考えるべきでしょうね。